CPUの選び方
本日からパソコンの性能の鍵となるCPUの選び方からご紹介します!
CPUとは?
CPUとは簡単に説明すると、パソコンにおいての頭脳だと思ってください。このCPUの性能次第でパソコンの動作が早くなったり遅くなったりするので、用途に合わせて選ぶことが大事です。
購入目的を明確に
まずはPCを購入する目的をはっきりさせておく必要があります。
今回はPCでゲームをするために購入するという目的ですが、もう少し踏み込んで具体的にどんなゲームをプレイするかを明確化します。
プレイしたいゲーム
GPUの選び方で紹介したゲームと同じとします。
現在のラインナップ
ゲーミングPCには最低4コアは必要です。インテルならばCore i3以上、AMDならば
Ryzen3以上を選ぶことになります。
ちなみにインテルのCPUは基本的に内臓グラフィック機能搭載でAMDは内臓グラフィック機能非搭載です。例外としてインテルの末尾Fのものは内臓グラフィック機能非搭載、AMDの末尾Gのものは内臓グラフィック機能搭載です。
ゲーム用であればGPUを搭載するのが前提なので内臓グラフィック機能はあってもなくても問題ありません。
ただ、何かGPUにトラブルがあったときに内臓グラフィック機能があれば、GPUの替わりに映像を出力できるというメリットがあります。
GPUに合ったCPUを選ぶ
ゲーミングPC を組む上で重要なのがGPUだということはこれまでもお話してきました。GPUは「GTX 1660S uper」がコスパがいいということで紹介したので、このGPUに合うCPUはどれなのかという観点から解説していきます。
ボトルネックとは?
ボトルネックとはシステムを構成する要素のうち、処理速度を決定付ける、他よりも性能の劣った、あるいは負荷が集中している要素のことをボトルネックと言います。
つまり、パーツ全体の中で一番足を引っ張っているのがボトルネックというわけです。
GPUに対するCPUのボトルネック
これは単純に高性能なGPUには高性能なCPUが必要ということになります。
ではGTX1660SuperにはどのCPUがベストな組み合わせなのでしょうか?
結論から言うと4コア以上のCPUを選べば問題ありません。
最新のCPUだとインテルであればCorei3 10100以上で、AMDであればRyzen3 3100ということになります。GTX1660Superに高性能なCore i7などのCPUを搭載してもゲーム性能が上がるわけではありません。ゲーム性能を決めるのはあくまでもGPUだからです。
インテルかAMDか
今まではゲーミングPCならインテルのCPUを選ぶ人がほとんどでしたが、現在ではAMDがかなり勢いを増していて、ゲーム以外の部分ではインテルを圧倒しているという状況です。
ゲームに関してもインテルとほぼ同等で、人気のCPUランキングでもAMDが上位を独占しています。
記事作成時のランキング1位がRyzen3 3300Xで4コア8スレッドのCPUで、2位のRyzen5 3600が6コア12スレッドです。 このどちらのCPUもGTX1660 Superには十分な組み合わせで、むしろGPUのほうがボトルネックになっています。つまり、これらのCPUより性能が少し低くてもゲームをする分には問題ないということになります。
インテル候補
i5 10400(6コア12スレッド)
i5 10400F(6コア12スレッド)
i5 9400F(6コア6スレッド)
i3 10100(4コア8スレッド)
i3 9100F(4コア4スレッド)
AMD候補
Ryzrn5 3600(6コア12スレッド)
Ryzen5 3500(6コア6スレッド)
Ryzen3 3300X(4コア8スレッド)
Ryzen3 3100(4コア8スレッド)
ここに挙げたのが4コア以上のCPUで、コスパもいい商品です。
メインがゲームであればi4コア4スレッドの3 9100Fで十分で、特に予算を抑えて組みたい人いにはおすすめです。RyzenであればRyzen3 3100がいいと思います。
ネットで検索するとRyzen3 3300Xが人気のようですが、CPUの温度が高くなりがちで消費電力も高く、初心者にはおすすめしません。温度管理がしっかりできてメンテナンスも自分でできるという人にはとてもいいCPUだとは思いますが・・・。
ここで一つの例としてYoitubeの動画を紹介します。
GPUがGTX1660 Superの時にCPUが「i3 9100F」「i5 9400F」「Ryzen5 3500」だった場合を比較した動画です。”AVG”と表示されてる数字が平均FPSです。
この動画を見てわかるように、CPUによる違いはほとんどありません。
つまり、GTX1660 Superを搭載するのであれば、高いCPUを買っても性能は変わらないということになります。動画の編集や配信を行うような人は6コア以上あるCPUを選ぶことをおすすめします。
結論
ここまで見てきていかがだったでしょうか?
CPUはそれほど高性能なものは必要ないことが分かって頂けたと思います。
ということで、一番価格の安いi3 9100FでこのGPUには十分という結論になります。
あとは予算に合わせて性能に余裕を持たせるのもいいと思いますし、動画編集や配信等を行うのであれば6コア以上のCPUを選べば問題ありません。
今回の記事はここまでになります。次回はマザーボードについてお話ししたいと思います。
グラフィックボード(GPU)の性能と選び方④ ~最終回~
前回の続きです。前回の記事はこちら
前回はGPUを販売しているメーカーの紹介と、同じGPUチップでも製品によって冷却性能や静音性の違いが大きいということをお伝えしました。今回はGPU選びの最終回となります。
温度と騒音の比較の例
再びYoutubeを使って、実際に騒音の違いがわかる動画を紹介します。だいぶ古い動画になるので現行の製品に当てはまるわけではありませんが、参考にはなると思います。
www.youtube.com騒音比較は17:03からで、イヤホンを使ったほうがわかりやすいです。
実際はケースに入れて使用するので、騒音に関しては軽減されるかもしれませんが、それでも40デシベルを超えてくると人によってはうるさいと感じるかもしれません。
どのGPUを選べばいいのか
さて、こういった違いがあるということを知った上で、ここからは現在市販されている製品の中から実際にGPUを選んでみましょう。
<製品一覧>
価格.com - グラフィックボード・ビデオカード スペック検索・性能比較
この価格.comの一覧は上から売れ筋ランキングの高い順に並んでいます。
第1位は「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 SUPER Twin Fan」という製品です。この商品の温度や静音性のレビューがあったので紹介します。
blog.livedoor.jp後半に温度とノイズの項目があり、そこではMAX温度が72℃、ノイズが38.3デシベルとなっています。
まず温度ですが、皆さんはメーカーが認めた許容温度が何度までかご存知でしょうか?
これはNVIDIAのページで調べることが出来ます。
GeForce GTX 1660 SUPER グラフィックス カード - NVIDIA
このページにある”全ての仕様を表示”というのを開いて確認すると、最高GPU温度は93℃となっています。
つまり、ZOTACの72℃というGPUは全く問題ない温度だということがわかります。
そして、ノイズも他のGPUと比較してもかなり静かな製品であることがわかると思います。売れ筋ランキング1位というのも納得です。
ちなみに、ZOTACには上位モデルの「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 SUPER AMP」というモデルがあります。
AMPバージョンは更に冷却性能に優れている製品で、このレビューも併せて紹介します。
chimolog.co先ほどとはレビューした環境が異なるので単純な比較というわけにはいきませんが、こちらの上位モデルの温度は65℃に収まっています。
ファンノイズは43.6デシベルとなっていて、下位モデルのほうが静かという矛盾が生じていますが、これもレビュー環境による違いと、単純にZOTACが温度を低くするためにファンの回転数を高く設定しているということが予想できます。ファンの回転数の設定を自分で調整すれば温度と静音性のバランスのとれた設定に変更することも出来ると思いますが、ほとんどの人はそんな設定などせず、デフォルトのままで使用するはずです。
つまり、下位モデルでも温度は72℃で問題なく、静音性に優れた設定がデフォルトになっているようなので、わざわざ価格の高い上位モデルを購入する必要はないかもしれません。
では、他のモデルはどうなのでしょうか?前回紹介したASUSの廉価版モデルである「GeForce GTX 1660Super Phoenix」は温度とファンノイズが高めで、あまりおすすめできないとお伝えしました。この製品の日本での販売価格は記事作成時の最安値が26,378円となっており、ZOTACのGPUよりも高くなっています。
これを見るだけでもZOTACがお買い得なのがわかると思います。
こうした温度やファンノイズについてのレビューは、海外の記事を含めても非常に少なく、ほとんどのモデルはレビューを見つけることが出来ませんでした。
いざ購入するとなると、やはり実際のレビュー記事があるものの中から選ぶのが確実です。
ということで、GTX1660superを買うなら
「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 SUPER Twin Fan」
がおすすめという結論になります!
ここまでは主に冷却性能と静音性について見てきましたが、他にも確認すべき点を紹介します。
- 出力端子の種類
- GPUのサイズ
この2点はあらかじめ確認しておく必要があります。
出力端子は、モニターに映像を出力するためのHDMIケーブルなどを繋ぐ端子です。
<ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 SUPER Twin Fan>
ZOTACはHDMIx1、DisplayPortx3です。
<ASUS GeForce GTX 1660Super Phoenix>
ASUSがDVIx1、HDMIx1、DisplayPortx1となっています。
これは、自分の使っているモニターがどの端子で接続できるかを調べ、それに見合ったGPUを選ぶ必要があります。どのGPUもHDMI端子が最低一つはついているので、よっぽど古いモニターを使っているということでなければ、問題なく接続出来るはずです。
最悪、変換アダプターをかませば端子が違っていても使用することが出来ます。
サイズに関しては、ケースとの兼ね合いになります。通常のサイズのケースであれば問題ありませんが、小型のケースを使う場合はケースに入るかどうか調べる必要があります。
GPUを選ぶポイントまとめ
- 目的のゲームの必要スペックを調べる
- 現状販売されているGPUで必要スペックを満たしているGPUを選ぶ
- Youtubeで「ゲーム名 GPU名」で検索し、実際どれくらいfpsがでるかを確認
- レビュー記事を検索し、冷却性能や静音性を確認
- 価格と性能のバランスの取れた製品を見つける
おそらく、レビュー記事を見つけ、価格と性能のバランスのいい製品を見つけるというのは慣れていないと難しいと思うので、今後もこういった観点からおすすめの製品を紹介していきたいと思っています。
ここで改めて、皆さんが自分で調べるときに参考になるサイトを紹介しておきます。
<techpowerup.com>
www.techpowerup.com右上に検索ボックスがあるので、ここに「GTX1660super review」等でレビュー記事を検索できます。
<ちもろぐ>
chimolog.co詳細なレビュー記事や、様々な自作PCに関する記事があり、とても参考になるサイトです。
<自作とゲームと趣味の日々>
blog.livedoor.jpこちらも詳細なレビュー記事が多くあり、参考にしているサイトのひとつです。
ここまで長々とGPUについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
このようなまとまりのない文章になってしまいましたが、記事を見ていただい方には感謝しかありません。本当にありがとうございます。
次回はCPUについての記事を作成する予定です。なるべく初心者の方にわかりやすく解説しているつもりですが、わからないことや、ここはおかしい等の意見があればコメント欄に記入をよろしくお願いします。
グラフィックボード(GPU)の性能と選び方③ ~冷却性能について~
前回のおさらい
前回はYoutubeを利用し、GPUの性能を調べてみました。まだご覧になっていない方はこちらから
フルHDの解像度で60fpsが目標ならば、「GTX1650super」もしくは「GTX1660super」を選ぶのが最適であるという結論でした。
そこで今回は、GTX1660superを購入するという前提で、各メーカーやモデルによる製品の違いなどを解説していきます。
GPUのチップメーカーと販売メーカーの違い
過去の記事でも紹介しましたが、GPUのチップメーカーはNVIDIAとAMDの2社です。この2社はあくまでもチップメーカーであり、チップのみを製造しています。
※リファレンスモデルというチップメーカー独自のGPUもありますが、流通量が少なく、一般的な消費者が手にすることはほとんどありません。
この写真の赤丸の部分がGPUチップです。
販売メーカーはこのチップをNVIDIAやAMDから仕入れ、メモリや冷却ファンなどを追加し、完成品の「グラフィックボード」として販売しています。
<主なメーカー一覧>
台湾のPCパーツメーカーであり、マザーボードも有名。
ディスプレイ、ノートパソコン、デスクトップパソコン等幅広く販売している会社。
MSIと同じく台湾のPCパーツメーカーで、マザーボードも有名。
ディスプレイ、ノートパソコン、デスクトップパソコンに加え、スマートフォンも販売している。日本では一番有名かも。
こちらも台湾のPCパーツメーカーで、マザーボードも有名。
ノートパソコン、デスクトップパソコンをはじめ、最近はSSDなども販売している。
香港のPCパーツメーカー。グラフィックボードが有名で、小型のパソコンなども販売している。
日本のPCパーツブランド。無線ルーターや外付けハードディスクで有名な「バッファロー」とは同じグループで、様々な自作ユーザー向けの製品を取り扱っている。
GALAKURO GAMING モデルという上位モデルは、GALAX(Paritの別ブランド名)のOEM品。つまり、GALAXの販売しているGPUと同一モデル。
Parit
台湾のPCパーツメーカー。日本では「ドスパラ」というPCショップのみで販売している。グラフィックボードの他にSSDなども販売している。
ELSA
元はドイツ(2002年倒産)、今は台湾のPCパーツメーカー。
日本ではエルザジャパンとして独立している。
Colorful
中国のPCパーツメーカー。マザーボードから電源まで様々な自作PCパーツを手がけていて、数年前に日本市場に参入したが、日本ではかなりマイナーな印象。
<価格一覧>
製品の比較
ここまでで、同じGPUチップでも様々なモデルがあることがわかって頂けたと思います。
私が初めてGPUの存在を知った頃、どのメーカーのどの商品がいいのか調べようとしたのですが、ネットで詳しい情報を見つけるのはかなり大変だった記憶があります。特に日本語の情報がほとんどない!確かに大手PC系サイトにはレビュー記事があるのですが、そのような記事は大抵、限られた情報のみです。
例えば、GTX1660superの発売時には日本でも発売と同時にレビュー記事が出ました。
しかし、先ほど紹介したように”GTX1660super”というGPUが様々なメーカーから販売されているのに、レビュー記事ではその各社の違いなどは一切触れられていません。
大手サイトのレビューはリファレンスモデルというNVIDIAやAMDが独自に製造したGPUをレビューすることが多く、参考に出来るのはGTX1660superというGPUはどれくらいの処理能力があって、ゲームではどのくらいfpsが出るかということになります。
こう言うと「その情報があれば十分では?」という声が聞こえてきそうですが、確かに同じチップを使っている以上、どのメーカーのGPUであれ基本的な性能は変わりません。一応、各メーカからは”OC(オーバークロック)モデル”として販売されていますが、その差は微々たるものです。ちなみにオーバークロックモデルとは、簡単に説明すると、電力負荷を上げて処理能力を向上させている製品だと思って下さい。
ですので、大手サイトのレビュー記事はとても有用で、情報としての価値は高いものです。
しかし、我々消費者が実際に購入しようと思ったら、沢山あるメーカーのどの製品を選ぶべきかという情報は、自分で改めて調べなければなりません。
実際問題、大手サイトが全てのメーカのレビューを出すというのは、大人の事情やコストもかかるという理由もあって、ほぼ不可能なのでしょう(笑)
この、”各メーカーの製品の違い”の情報は日本語ではほとんどないのが現状です。単体のレビューや購入者のレビューはあっても、”比較”しているレビューは少ないのです。
そこで、当ブログでは比較できる海外のサイトの紹介も含め、具体的な製品の違いを皆さんと共有したいと思います。
<各メーカの違い>
調べてみるとわかりますが、同じ1660superのチップを使っているのに、各メーカーの価格には、かなり違いがあります。性能差(fps)はほぼ等しいにも関わらずです。
この価格差の一つの要因として「冷却性能」と「静音性」があります。各メーカーが独自に開発している部分で、ここにどれだけ力を入れているかで価格が変わってきます。
同じメーカでもモデル名が2つ以上存在するものがありますが、価格が高いモデルのほうが「冷却性能」と「静音性」が高いと思って頂いて問題ありません。
例えばMSIのGTX1660superのモデルは大きく分けて3種類あります
GTX 1660 SUPER GAMING X(日本未発売)
GTX 1660 SUPER VENTUS XS
GTX 1660 SUPER AERO ITX
これらは価格が高い順に並んでいるのですが、一番上の”GAMING X”というモデルは、他のメーカも含めた様々なGPUの中でも、「冷却性能」と「静音性」が高いモデルとして有名です。1660superのこのモデルは日本で販売されていないのが残念です。。。
かといって、低価格モデルは冷却性能が低すぎるという訳ではなく、最低限の冷却性能は確保されています。ただ、その冷却性能を得るためにファンの回転数を高く設定し、静音性を犠牲にしている場合がほとんどです。
この「冷却性能」と「静音性」のバランスが各メーカー、各製品で様々なものが存在するということになります。
では安いものはどれも爆音なのかというとそうではなく、同じメーカーでもモデルによってばらつきがあります。そこで、実際に「冷却性能」と「静音性」がレビューされた記事を参考にしていきます。
私が参考にしているサイトはこちら
www.techpowerup.comこのtechpowerup.comは、様々なレビューを詳細に出しているサイトで、参考にしている人も多いかもしれません。
Temperature & Noise Comparison(温度と騒音の比較)
これは、先程紹介したMSI GTX1660super Gaming Xのレビュー記事で、ゲーム中の温度が66℃、騒音が30デシベルと非常に静音性の高い優秀なGPUであることがわかります。
※デシベルとは音の大きさを表す単位です。
ちなみに、アイドル時に温度が他と比較して高くなっていますが、この製品は温度が60℃以下の場合、ファンがストップする機能が備わっているためです。一部の高級モデルにはこのような機能があって、ネットサーフィンなど負荷がかからない状況ではファンが回転しないため、静音性が高まるといった利点があります。
<チップを冷却するヒートシンク>
ヒートシンクとは、発生する熱を速やかに外部に放出する部品のことで、伝熱特性の良い、アルミニウムや銅などの金属が材料として用いられることが多いです。パソコンではCPUやSSDにも使われています。
<簡単な仕組み>
発熱が大きいほど、ヒートシンクのサイズも大きくしなければ冷却が追いつかず、性能の低下や故障に繋がるなど、パソコンを含めた電子機器にとって排熱というのはとても大事な要素です。最近発表されたPS5もどうやらサイズが大きくなりそうですが、それはCPUやGPUに発熱の高い高性能なものを使っているためで、部品を熱から守るためには仕方のないことです。
これらの知識を踏まえて、高価なGPUのヒートシンクと低価格なGPUのヒートシンクを比較してみましょう。実際にGPUをバラした画像を見て、なぜここまで温度や騒音に差が出るのか解説します。価格はアメリカでの販売価格です。
ASUS GeForce GTX 1660Super Phoenix($229.99)
MSI GTX1660Super Gaming X($269.99)
左が冷却ファンで、右がヒートシンクになります。
一目瞭然だと思いますが、ASUSの小さいヒートシンクに比べ、MSIはヒートパイプで熱をしっかり分散し、大きなヒートシンクで放熱する仕組みとなっています。
この冷却機構の違いが、温度の違いを生みます。
温度が高い→冷やさなければならない→ファンを高回転させる→音が大きくなる
という悪循環が生まれ、温度が高く音もうるさいということになってしまいます。
温度が低ければファンを低回転で回しても冷却が追いつくので静かになります。
価格差が40ドルですが、何年も使うGPUということを考えれば、私なら40ドル追加してでも温度が低くて静かなものを選びます。温度が高いということは、製品の寿命にも悪影響を及ぼすということを考えるとなおさらです。
ここでは、わかりやすい例としてASUSのGPUを挙げましたが、勘違いしてほしくないのは、ASUSというメーカーは全部悪いということではなく、一部の廉価版のモデルにはこういうものがあると知っておいてほしかったのです。ASUSにもRog-strixという上位モデルがあり、MSIのGmaing Xと同じように静音性と冷却性能に優れた製品です。
今回はここまでにして、次回は日本で発売されているGPUで価格と冷却性能に優れている商品はどれになるのかということを検証していきます。
グラフィックボード(GPU)の性能と選び方② ~ゲームのフレームレート~
前回のおさらい
プレーしたいゲームをいくつか選び、必要なスペックを調べたところ、GTX1060以上のGPUが必要だということがわかりました。まだご覧になっていない方はこちら
今回は実際のフレームレート(fps)を確認しながら、具体的なGPUを絞り込んでいきます。
まずは前回も使ったGPUの性能一覧を再度確認。
GPUベンチマークと性能比較【2020年最新版】 | BTOパソコンミニ館
このグラフのGTX1650から上が最新世代のGPUです。
<GPUの価格一覧>
これらの情報から、価格と性能のバランスのいい製品をチョイスします。
GTX1060の性能を超えている最新のGPUの中で、最も安いのがGTX1650superです。次がGTX1660となっていますが、実はこの1660は最新世代の中では少し古いGPUで、GTX1660superが最新の製品です。表の中の”super”付きの製品がすべて最新のものです。
メインメモリとGPUメモリの違い
GTX1650superとGTX1660supeの大きな違いは、GPUメモリの搭載量です。
価格が安い1650superは4Gで、1660superが6Gです。フルHD(1980×1080)であれば、一般的に4Gが最低ラインと言われています。
<解像度について>
フルHD(1980×1080)・・・一般的なテレビやモニター
WQHD(2560×1440)・・・WQHD専用のモニター
4K(3840×2140)・・・4Kテレビや4Kモニター
この解像度が高いほどGPUのメモリも多く消費することになるのですが、フルHDであれば4~6Gあれば十分です。
<GPUのメモリについて>
「ゲーミングパーツを構成しているパーツ」というタイトルで紹介したメインメモリとは別のものです。パソコンでいうところの一般的なメモリは8Gとか16Gなどがあり、一時的に作業内容を保存しておく作業机に例えられると紹介しました。
GPUのメモリも同じような役割ですが、画像処理専用の作業机だと思って下さい。4Kなど高解像度の画像処理はとても大きな作業机が必要ですが、フルHDであればそこまで大きな机じゃなくても処理が可能になる、というイメージで理解できると思います。
ゲームによっては、フルHDでもGPUメモリを4G以上消費するものもあります。そのようなゲームはGTX1650superではプーレ出来ないのかと思うかもしれませんが、そんなことはなく、GPU側がうまく調整して問題なくプレーできるようになっています。(fpsは低くなる)
Youtubeで調べる
Youtubeは実際のfpsを調べるのに非常に便利で、例えば「フォートナイト GTX1060」等で調べるとプレイ中のfpsを確認することが出来ます。注目すべきポイントは、fpsとGPUメモリの使用量です。
<表示されている情報の見方>
GTX1650S・・・GPUの製品名と使用率
VRAM・・・GPUメモリ使用量
I9-9900KF・・・CPUの製品名と使用率
CPU TEMP・・・CPUの温度
CPU CLOCK・・・ここは気にしないでOK
RAM 2× 16GB・・・メインメモリ使用量
Frametime・・・ここは気にしないでOK
1% Low・・・最小フレームレートのようなもの
FPS・・・現在のフレームレート
ここで注目してほしいのは、GPUメモリの使用量による1650super(4G)と1660super(6G)のfpsの違いです。
レッド・デッド・リデンプション2はGPUメモリの使用量がおよそ4Gで、1650superと1660superの平均fpsの差は12fps
アサシンクリード・オデッセイ
アサシンクリード・オデッセイはGPUメモリの使用量がおよそ5Gで、1650superと1660superの平均fpsの差は24fps
つまり、GPUメモリの使用量がおよそ4Gに収まっていれば純粋なグラフィック性能の差のみ(およそ10fps)だが、4Gを大きく超えると処理に遅延が生じ、さらに10fpsほど差が出ることがわかると思います。
自分がプレーしたいゲームのメモリ使用量は、このようにYoutubeを使えばだいだい把握できるはずなので、気になる方は試してみて下さい!
今回の目的のゲームについても、同じようにYoutubeの動画を参考にして調べてみました。
各ゲームのfpsとGPUメモリ使用量の一覧の表がこちら(ほぼ最高設定)
フォートナイトとApexがほぼ同じfpsになっていますが、フォートナイトのほうがだいぶ軽いゲームなので、画質を落とした時のfpsはフォートナイトの方が高くなります。
GPUメモリの使用量が4Gを超えるゲームでも、そこまで大きなfpsの低下は見られないので、予算よってこのどちらかを選んでおけば問題なくプレー出来ると思います。
本当に最高設定は必要かという疑問
この動画は「ウルトラ設定は本当に必要か?」ということをわかりやすく解説した動画です。
www.youtube.com一応、字幕もあるので、字幕をONにしてから設定>字幕>自動翻訳>日本語、で設定すれば、つたない翻訳ですがなんとなく理解できると思います。
簡単に要約すると、画質の設定による違いは微々たるもので、一時停止してしっかり確認するかスローで表示しない限り違いを見つけることは難しいということです。PS4の画質は、ゲーミングPCの設定に当てはめると中設定か低設定だと思いますが、PS4でも十分綺麗だと個人的には思います。
上の表でモンスターハンターワールドは60fpsに到達ていませんが、画質の設定を少しいじれば見た目は最高設定と全く変わらなくてもfpsをかなり向上させることができ、実際には1650superでも60fpsを切ることなく綺麗な映像でゲームを楽しむことが出来ます。
自分が遊びたいゲームの理想の設定を確認したければ、Youtubeで「ゲーム名 GPU名」で検索すれば設定画面を載せている動画もかなりあるので、実際のfpsと合わせて参考に出来ると思います。
ここまで調べれば、どのGPUのモデルを購入するかはほぼ決まって来ると思うので、次のステップでは各メーカーから販売されている商品の中からどれを選ぶのかということを解説していきます。
次回に続く
グラフィックボード(GPU)の性能と選び方① ~PS4とPS5との比較~
前回はパソコンを構成する7つのパーツを紹介しました。今回からは具体的なパーツの選び方を紹介していこうと思います。
前回お話ししたように、ゲームをするのであれば7つのパーツの内、一番重要なのが映像を処理するグラフィックボード(GPU)です。
まずはGPUのメーカーや種類、実際にどのGPUがどのくらいのフレームレート(fps)を出せるのかを紹介していきます。
GPUのチップメーカーとモデル名
現在市販されているGPUのチップメーカーはNvidiaとAMDの2社です。各社の主な製品と価格(価格.comの最安値)を表にまとめました。AMDの製品は、NVIDIAの製品と性能が同等なものを同じ行に表示しています。左端のBTOはドスパラというBTOショップでオーダー可能なGPUに◯をつけています。
現在のゲーミングPC市場は、NVIDIAのほぼ独占状態です。BTOでオーダーできるのもNVIDIAがメインになります。
BTOとは、「Build To Order」の頭文字をとった略称で、受注生産を意味します。市販の完成品パソコンと比べて、CPUやグラフィックボード、メモリ、ハードディスクやSSDなどを好みに合わせてカスタマイズし、組み立ててもらった状態で購入できます。
この表は上から性能が高い順に並んでいるのですが、GPUについて全く知識がない人にとっては、この製品名が暗号のように感じるかもしれません(笑)
しかし安心して下さい。現時点ではこのような製品があるということだけを、なんとなくなく理解していただければ十分です。
最上位のRTX2080tiはGPU単体で13万以上という、かなりぶっ飛んだ価格に驚いた方もいると思いますが、GPU単体の価格でパソコンを購入できてしまうような高額な商品であるRTX2080tiの性能はどの程度だと思いますか?
どんなゲームでも4Kモニター高画質設定のフレームレート120fps以上でプレイすることは可能なのでしょうか?
答えはNoです。高画質設定だとゲームによっては60fpsすら不可能です。例えばモンスターハンターワールドは、4K(3840×2160)の高画質設定で43.4fpsしか出ません。
参照元:NVIDIA GeForce RTX 2080 Super Founders Edition Review | TechPowerUp
この記事が示す通り、現在市販されているGPUでは、最上位モデルですら4K最高画質で60fpsは難しいという状況です。もちろん画質を下げれば可能ですが、せっかく最上位モデルを買ったのに、画質を落としてプレーしなけらばならないというのはどうしても不満が残りますよね。これに関しては、今年中に発売予定の新しい世代のGPUに期待したいところです。
ちなみに、PS4と今年発売されるPS5の性能をこれらのGPUと比較するとこうなります(上から性能の高い順)
PS4が発売されてから数年経っており、性能は古い世代のGPU相当なのでこの位置は仕方ありませんが、PS5の性能がヤバイ(語彙力)
こうなると、PS5の本体価格がいくらになるか大変気になるところです。
さて、また前置きが長くなりましたが、ここからは実際にどのGPUを選べばいいのかを解説していきます。まずは例として、プレーしたいゲームをいくつか選びます。
プレーしたいゲーム
- フォートナイト(Epic Games)
- Apex Legends(Origin)
- モンスターハンターワールド(Steam)
- バイオハザードRe:2(Steam)
- レッド・デッド・リデンプション2(Steam)
- ファイナルファンタジー14
人気がある代表的なゲームを選びました。
これらのゲームをプレイするには、どれくらいのスペックが必要なのでしょうか?
スペックの確認方法
PCでゲームをする場合、ゲーム配信サービスを行っているプラットフォームを通してプレイするのが一般的です。代表的なものに”Steam”、”Epic Games”、”Origin”などがあり、これらのサイトには、ゲームごとに必要スペックが記載された箇所があるので、そこを確認するのが一番簡単です。
では実際に必要スペックを確認していきましょう!
フォートナイト
参照元:Fortnite - フォートナイトシーズン2 - トップシークレット
GPUの必要ペックを見ると、最低スペックの方が”Intel HD 4000”となっています。
先程、GPUはNvidiaとAMDの2社と言ったのに、インテルとはどういうこと?と思うかもしれません。この”Intel HD 4000”というのは、インテルのCPUに内蔵されたグラフィック機能のことです。つまり、フォートナイトはグラフィックボードを搭載しなくても、低画質の設定であればCPU内臓のグラフィック機能を使ってプレイ可能ということになります。
次に推奨スペックは、”Nvidia GTX 660”となっていますね。(AMDも記載がありますが今回はNvidiaを参考にします)このGTX660は一体どれくらいの性能なのでしょうか?
参照元:GPUベンチマークと性能比較【2020年最新版】 | BTOパソコンミニ館
このベンチマークというのは、性能を測るテストのようなもので、単純に数値が高いほど性能も高いということになります。参考ページにはたくさんのGPUが表示されていると思いますが、数字が大きくなるほど世代が新しくなります。
3000番台※今年発売予定
2000番台
1000番台
900番台
800番台
700番台
600番台
GTX660はかなり前の世代ということになり、最新GPUの中で一番安いモデルであるGTX1650の半分以下の性能です。
Apex Legends
モンスターハンターワールド
参照元:MONSTER HUNTER: WORLD on Steam
バイオハザードRe:2
参照元:Red Dead Redemption 2 on Steam
推奨スペックまとめ
- フォートナイト_GTX660
- Apex Legends_GTX970
- モンスターハンターワールド_GTX1060
- バイオハザードRe:2_GTX1060
- レッド・デッド・リデンプション2_GTX1060
- ファイナルファンタジー14_GTX970
つまり、これらのゲームすべての推奨スペックを満たすには、GTX1060以上が必要ということがわかると思います。
今回は一旦ここまでにして、次回はさらに掘り下げて解説していきます。
ゲーミングPCを構成しているパーツ
ゲーミングPCはどんなパーツで構成されているか皆さんはご存知でしょうか?
普段からパソコンに興味があって、ちょくちょく調べているという人以外はほとんど知らないか、あまり興味がないことかもしれません。パーツに詳しくなくてもパソコンは買えるし、ゲームもプレイできます。PS4も実際はパソコンとほぼ同じ仕組みで動いていますが、中身を意識してゲームをしている人などいないと思います(笑)
PS4を購入しようとなると、スリムタイプかPROのどちらを選ぶか、HDD(ハードディスク)の容量をどうするかくらいで、選択肢は多くないため、あまり迷うことはないと思います。
これがゲーミングPCとなると、選択肢が多くなりすぎて初めてPCに興味を持った人の頭の中は"???"となってしまいます(笑)私も今は知識がありますが、最初は全くわからず、ゼロから調べるのはかなり苦労しました。
私がこのブログで知識を共有することで、読者の皆さんにもある程度の基礎知識が身につき、自分の予算と目的に合わせた理想のPCを手に入れることができると思っています。前置きはここまでにして、早速本題に入りましょう。
PCを構成しているパーツ
大きく分けると以上の7つのパーツで構成されています。PCを購入するときは、この7つのパーツの情報と予算を考慮して選ぶことになるのですが、まずはこれらのパーツがどのような役割を果たしているかを解説していきます。
CPU
CPUは、パソコンにおいての頭脳だと思ってください。CPUの性能次第でパソコンの動作が早くなったり遅くなったりするので、用途に合わせて選ぶことが大事です。
グラフィックボード(GPU)
グラフィックボードは、3Dグラフィックや映像の処理を行うパーツで、ネットの記事などを見ていると、”GPU”、”ビデオカード”、”グラボ”など様々な呼び方がありますが、すべて同じパーツのことです。
PCを操作してモニターに映像を表示するには必ず必要なパーツで、グラフィックボードがあるからモニターに映像が表示されます。言い換えれば、CPUだけでは映像が表示出来ないということになります。
ただ、CPUにはこの映像を表示させる機能が付いているものがあり、その場合はグラフィックボードがなくても映像の表示が可能です。
最新のゲームをプレイするならこのグラフィックボードは必須のパーツになりますが、ゲームはしないし重いグラフィックの処理もしないという人には、絶対に必要というわけではありません。学校や会社にあるパソコンにはおそらく搭載されていないと思います。(CPUに映像表示の機能があるものを使っているため)
今回はゲーミングPCが目的なので、このパーツが最も大事で、最も予算を割くべきパーツになります。
記憶デバイス(ストレージ)
記憶デバイスとはデータを保存しておくパーツのことで、ハードディスク(HDD)やSSDなどを指します。スマートフォンだとストレージ容量が64/256/512GBから選ぶものがありますが、あれも記憶デバイスです。
メインメモリ
メインメモリは一時的にデータを保存しておくパーツで、このメモリの容量が多ければ動作がスムーズになると思ってください。
メモリの容量の大きさはは作業する机の大きさに例えることができます。机が大きければ教科書、ノート、資料、音楽プレイヤーを同時に置くことができ、教科書と資料を確認しながら音楽を聞き、同時にノートに記述することができます。
いっぽう、机が小さいと教科書と音楽プレイヤーしか置くことができず、ノートを置くには教科書をどかさなければならないという余計な作業が発生します。
つまり、メモリ容量が大きければ同時に沢山のことが出来るが、容量が小さいと同時に出来ることは限られ、他のことをするには机を整理してから別の作業に移ることになります。
よくスマホやパソコンが固まって動かなくなったりカクついたりするのは、このメモリの容量が少ないことも原因のひとつと考えられます。
マザーボード
マザーボードとはCPU、グラフィックボード、記憶デバイス、メモリなどを搭載する基板のことです。電源から供給された電力を各パーツに伝えたり、動作を制御する役割があります。すべてのパーツの力の源であり、”母なる基板”という名前の通りですね(笑)
電源
パソコンの電源は容量が大きいものが多く、一般的なのは450W~650Wくらいです。中には1000Wを超える電源もあり、用途によって様々なものを選ぶことができます。
ケース
すべてのパーツを収める”箱”です。ある人はパーツが収まれば何でもいいと言い、ある人はピカピカに光らせることにこだわり、またある人は静音性を重視し、剛性の高いものが最善だと考えます。
つまり、人によって正解は様々でケースを選ぶのが一番楽しい!という人もいるくらい奥が深いパーツです。ちなみに私は静音重視派でしたが、最近は見た目を重視派に浮気気味です(笑)
以上、PCを構成している7つのパーツを簡単に紹介しました。次回からは実際にパーツの選び方を解説していきますのでお楽しみに!
最後に自作PCの掲示板で有名なコピペを紹介して本日の記事を締めたいと思います。
自作PCのパーツはどれを重視すべきか?
CPU・・・パソコンの頭脳に当たる部分、ここは重要
メモリ・・・当たり外れの大きな部分、ここは値段で妥協するな
マザボ・・・PCの基礎となる部分、ここは質にもこだわるべき
HDD・・・何より大事なデータが保存される部分、ここは重要
グラボ・・・ゲームや動画再生能力はここで決まる、ここは大事
電源・・・ここがダメになると他のパーツもダメになる、ここは妥協出来ない
ケース・・・一番長く使う。ここから決めるぐらいの大事なパーツ
キーボード、マウス・・・直接触れる部分、ここに金をかけると幸せになれる
モニタ・・・これがダメだとどんなPC組んでもダメ。いいものを買え
PS4とゲーミングPCの違いとは?
PS4でもゲームはできるのに、なぜゲーミングPCでゲームをする人が増えているのでしょうか?
先に一番分かりやすい結論から言うと、「ゲーミングPCの方が高画質、高fps(フレームレート)でプレイできるから!」ということになります。
PS4とゲーミングPCの主な違いを簡単にまとめました。
fps(フレームレート)
フレームレートとは1秒間に何枚画像を表示できるかを示す数値で、テレビだと基本は60fps、映画は24fpsというように、コンテンツによって様々です。
60fps:1秒間に60枚の画像を表示
30fps:1秒間に30枚の画像を表示
参照元:グラフィックボードの性能を示す「フレームレート」を解説 | ちもろぐ
PS4ではproバージョンは60fpsまで可能(実際は60キープは難しい)ですが基本は30fpsです。
これがPCであれば、240fpsという高いフレームレートの実現が可能となります。いわゆるヌルヌル動くというやつです!
ただ、ゲーミングPCさえ買えば必ず240fpsが達成できるわけではなく、PCのスペック(特にグラフィクボード)によって上限が大きく変わってしまいます。ここは改めて別の記事で解説します。
画質
ゲーミングPCの最大の魅力は圧倒的な高画質でプレイできることです!臨場感や没入感が高まり、今まで以上にゲームを楽しむことができるはずです。
また、PS4では基本的に画質の変更はできませんが、ゲーミングPCであれば画質の設定が可能です。例えば、軽いゲームであれば高画質にして60fpsをキープし、重いゲームであれば画質を落として60fpsをキープするというような調整ができるというのもいいですね。
Mod(モッド)
Mosとは、簡単にいうとゲームを改造できるデータのことです。
改造というと悪いことのように聞こえますが、実際にどんなことができるのでしょうか?ここではモンスターハンターワールドを例に代表的なものをいくつか紹介します。
- 受付嬢の見た目を更に美人な容姿に変化
- 主人公をニーアの2Bなど別のゲームのキャラに変更
- 防具や武器の見た目を変化
- グラフィックを大幅に向上させる
更に便利なツールとして
- モンスターのアイコンに、弱点の属性のアイコンを表示させる
- マップのアイコンを変更し見やすくする
- モンスターの残りHPを表示させる
いわゆるチートModと言われているもの
- 全てのアイテムを店で購入できるようになる
この他にもたくさんのModがあり、クリア済みで飽きてしまったゲームでも全く違った楽しみができるのもModの楽しみ方の一つです。ただし、オンラインで遊ぶ際はこれらのModを入れることは禁止されている可能性もあるので、注意が必要です。
オンライン環境
PCでのオンライン対戦は無料!これは大きなメリットですね。マイナス面としてはオンラインの人口が、ゲームによってはPS4よりも少ないということがあります。ただこれは、日本でのみ流行っているゲームに見られる傾向で、海外のユーザーを含めればそこまで劣ることはないと思います。
一番の問題点としては、PC版のオンラインはModが使えるため、チートを使ったプレイヤーが少なからずいるということです。最近は対策されているゲームがほとんどですが、完全になくなったわけではありません。
操作方法
PCでの操作は慣れが必要で最初はかなりの違和感を感じるはずです。ただ慣れればコントローラーとほぼ同じ感覚でプレーすることができます。特にFPSゲームであれば、マウス操作でのエイムの安定感は圧倒的です!
もちろんPCではPS4、switch、Xboxなどのコントローラーを使うことも可能なので、プレースタイルによって選ぶことができるのも魅力です。
ゲームのロード時間
PS4をプレイしていてよく感じるのがこのロード時間の長さですよね。本当に長くてイライラしてしまいます(笑)
遅くなる一番の原因は、記憶デバイスがHDD(ハードディスク)だからで、読み込み速度に限界があるため、どうしても時間がかかってしまいます。
これを改善するにはSSDという記憶デバイスに変更することです。読み込み速度がHDDの5~10倍あるのでかなりの時間短縮が可能です。これはPS4でもPCでも同じことが言えるので、ゲームをするならSSDにすることをオススメします。
対応モニター
fpsの項目と深く関わる部分で、いくらハイスペックなPCで240fps出せたとしても、表示するモニターが240fpsに対応していなければ、結局60fpsしかだせないということになってしまいます。一般的なテレビや液晶モニターは60fpsまでに対応していていて、FPSをヌルヌルプレイしたいという人は144Hzや240Hzのモニターを用意する必要があります。
ちなみにこの"Hz"というのは詳細は省きますが、fpsと同じものだと思ってください。144Hz対応モニターであれば144fpsまで対応しているということです。詳しくはまた改めて記事にします。
互換性
PS4はPS3以前のゲームはプレイできませんが、PCであれば古いゲームもプレイが可能です。プレイできるゲームの数は圧倒的にPCの方が多いということになりますが、日本語対応で遊べるゲームとなると、実はPS4の方が多くなるかもしれません。
というのも、PS4独占のタイトルは基本的にPC版では販売されませんし、販売されたとしてもなぜか日本語版だけない(通称おま国)など日本のPCゲームユーザーに不利なことが多々あるからです。ここはどんなゲームをプレイしたいかよって変わってくると思います。
ゲームの買い方
PC版のゲームは基本的にダウンロードでの購入になります。有名なところだと「Steam」というプラットフォームになりますが、その他にも購入できるサイトはたくさん存在します。(ほとんどが海外のサイト)
PS4のパッケージであれば中古として売りに出すことも可能なので、これに関してはPS4のほうが有利ですね。
PC版のゲームの買い方に関しても、いずれ記事を作成する予定です。
ゲーム以外
ゲーム以外に関してはもちろん、PCの方ができることは圧倒的に多くなります。ゲームの配信から動画の編集まで、ありとあらゆることが可能となります。これもスペック次第ではあるのでこのブログで少しずつ解説していきます。
まとめ
PS4のメリット
- ゲーミングPCより圧倒的に安い
- オンラインでのチートを気にしなくていい
- PS4独占のタイトルがプレイできる
- 中古として販売できる
PS4のデメリット
- スペックが高くないため動作にカクつきが生じる
- フレームレートが低い(特にFPSゲームをプレイするひとにとっては)
- FPSゲームではコントローラーでのエイムはマウスに比べて不利
- 昔のゲームがプレイできない
- 音がうるさい
ゲーミングPCのメリット
- 最高設定の高画質な環境でプレイできる
- 高いフレームレートによってヌルヌル動く
- プレイスタイルのよってマウスやコントローラーを使い分けることができる
- 遊べるゲームの数は圧倒的に多い
- Modを導入できる
- オンライン対戦は無料で利用できる
- 知識があればPS4よりも安くゲームを購入できる
- ゲーム以外にも使える
ゲーミングPCのデメリット
- 一式揃えるのにかなりの予算が必要
- PS4独占タイトルなど、プレイできないゲームがある
- 様々なゲーミングPCが販売されており、どれを選べばいいのかわからない
- 基本的なパソコンの知識が必要(Modを導入する際は知識がないと少し難しく感じる)
- チートを使ったオンラインのプレイヤーが存在する
いかがだったでしょうか?今後はゲーミングPCのデメリットあったPC(パーツ)の知識や選び方などを、なるべくわかり易くお伝えできればと思います。