ゲーミングPCの選び方

初心者向けゲーミングPCの選び方

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グラフィックボード(GPU)の性能と選び方② ~ゲームのフレームレート~

前回のおさらい

プレーしたいゲームをいくつか選び、必要なスペックを調べたところ、GTX1060以上のGPUが必要だということがわかりました。まだご覧になっていない方はこちら

polarishat.hatenablog.jp

今回は実際のフレームレート(fps)を確認しながら、具体的なGPUを絞り込んでいきます。

まずは前回も使ったGPUの性能一覧を再度確認。

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GPUベンチマークと性能比較【2020年最新版】 | BTOパソコンミニ館

このグラフのGTX1650から上が最新世代のGPUです。

 <GPUの価格一覧>

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これらの情報から、価格と性能のバランスのいい製品をチョイスします。

GTX1060の性能を超えている最新のGPUの中で、最も安いのがGTX1650superです。次がGTX1660となっていますが、実はこの1660は最新世代の中では少し古いGPUで、GTX1660superが最新の製品です。表の中の”super”付きの製品がすべて最新のものです。

 

メインメモリとGPUメモリの違い

GTX1650superとGTX1660supeの大きな違いは、GPUメモリの搭載量です。

価格が安い1650superは4Gで、1660superが6Gです。フルHD(1980×1080)であれば、一般的に4Gが最低ラインと言われています。

 

<解像度について>

フルHD(1980×1080)・・・一般的なテレビやモニター

WQHD(2560×1440)・・・WQHD専用のモニター

4K(3840×2140)・・・4Kテレビや4Kモニター

 

この解像度が高いほどGPUのメモリも多く消費することになるのですが、フルHDであれば4~6Gあれば十分です。

 

<GPUのメモリについて>

「ゲーミングパーツを構成しているパーツ」というタイトルで紹介したメインメモリとは別のものです。パソコンでいうところの一般的なメモリは8Gとか16Gなどがあり、一時的に作業内容を保存しておく作業机に例えられると紹介しました。

polarishat.hatenablog.jp

GPUのメモリも同じような役割ですが、画像処理専用の作業机だと思って下さい。4Kなど高解像度の画像処理はとても大きな作業机が必要ですが、フルHDであればそこまで大きな机じゃなくても処理が可能になる、というイメージで理解できると思います。

ゲームによっては、フルHDでもGPUメモリを4G以上消費するものもあります。そのようなゲームはGTX1650superではプーレ出来ないのかと思うかもしれませんが、そんなことはなく、GPU側がうまく調整して問題なくプレーできるようになっています。(fpsは低くなる)

 

Youtubeで調べる

Youtubeは実際のfpsを調べるのに非常に便利で、例えば「フォートナイト GTX1060」等で調べるとプレイ中のfpsを確認することが出来ます。注目すべきポイントは、fpsGPUメモリの使用量です。

 

<表示されている情報の見方>

GTX1650S・・・GPUの製品名と使用率

GPU TEMP・・・GPUの温度

VRAM・・・GPUメモリ使用量

I9-9900KF・・・CPUの製品名と使用率

CPU TEMP・・・CPUの温度

CPU CLOCK・・・ここは気にしないでOK

RAM 2× 16GB・・・メインメモリ使用量

Frametime・・・ここは気にしないでOK

1% Low・・・最小フレームレートのようなもの

AVG FPS・・・平均フレームレート

FPS・・・現在のフレームレート

www.youtube.com

ここで注目してほしいのは、GPUメモリの使用量による1650super(4G)と1660super(6G)のfpsの違いです。

 

レッド・デッド・リデンプション2

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レッド・デッド・リデンプション2はGPUメモリの使用量がおよそ4Gで、1650superと1660superの平均fpsの差は12fps

 

アサシンクリード・オデッセイ

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 アサシンクリード・オデッセイはGPUメモリの使用量がおよそ5Gで、1650superと1660superの平均fpsの差は24fps

 

つまり、GPUメモリの使用量がおよそ4Gに収まっていれば純粋なグラフィック性能の差のみ(およそ10fps)だが、4Gを大きく超えると処理に遅延が生じ、さらに10fpsほど差が出ることがわかると思います。

自分がプレーしたいゲームのメモリ使用量は、このようにYoutubeを使えばだいだい把握できるはずなので、気になる方は試してみて下さい!

 

今回の目的のゲームについても、同じようにYoutubeの動画を参考にして調べてみました。

各ゲームのfpsGPUメモリ使用量の一覧の表がこちら(ほぼ最高設定

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フォートナイトとApexがほぼ同じfpsになっていますが、フォートナイトのほうがだいぶ軽いゲームなので、画質を落とした時のfpsはフォートナイトの方が高くなります。

GPUメモリの使用量が4Gを超えるゲームでも、そこまで大きなfpsの低下は見られないので、予算よってこのどちらかを選んでおけば問題なくプレー出来ると思います。

 

本当に最高設定は必要かという疑問

この動画は「ウルトラ設定は本当に必要か?」ということをわかりやすく解説した動画です。

www.youtube.com一応、字幕もあるので、字幕をONにしてから設定>字幕>自動翻訳>日本語、で設定すれば、つたない翻訳ですがなんとなく理解できると思います。

簡単に要約すると、画質の設定による違いは微々たるもので、一時停止してしっかり確認するかスローで表示しない限り違いを見つけることは難しいということです。PS4の画質は、ゲーミングPCの設定に当てはめると中設定か低設定だと思いますが、PS4でも十分綺麗だと個人的には思います。

 

上の表でモンスターハンターワールドは60fpsに到達ていませんが、画質の設定を少しいじれば見た目は最高設定と全く変わらなくてもfpsをかなり向上させることができ、実際には1650superでも60fpsを切ることなく綺麗な映像でゲームを楽しむことが出来ます。

自分が遊びたいゲームの理想の設定を確認したければ、Youtubeで「ゲーム名 GPU名」で検索すれば設定画面を載せている動画もかなりあるので、実際のfpsと合わせて参考に出来ると思います。

ここまで調べれば、どのGPUのモデルを購入するかはほぼ決まって来ると思うので、次のステップでは各メーカーから販売されている商品の中からどれを選ぶのかということを解説していきます。

 

次回に続く