ゲーミングPCの選び方

初心者向けゲーミングPCの選び方

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記憶デバイス(HDD,SSD)の選び方

記憶デバイスとは

記憶デバイスとはデータを保存しておくパーツのことで、HDD(ハードディスク)やSSDなどを指します。スマートフォンだとストレージ容量が64/256/512GBから選ぶものがありますが、あれも記憶デバイスです。

HDD(ハードディスク)

 

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テレビ番組意を録画するレコーダーやPS4に搭載されているHDDは、中に円盤のディスクが入っており、これをモーターで高速に回転させて磁気ヘッドを近づけることによってデータの読み書きを実行しています。

容量に対して価格が安いのがメリットです。

デメリットとしては、円盤を回転させるためのモーターなど駆動部品があることで、HDDの発熱や駆動音の主な原因になることです。

SSD
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中にフラッシュメモリという記憶する領域があり、そこで読み書きを実行しています。

HDDに比べて読み書きが非常に早く、物理的に駆動する部品がないため、故障しにくいなど様々なメリットがあります。

用途による使い分け

SSDとHDDは用途によって使い分けるのがベストです。

SSDは読み込み速度が高速なのを活かしてソフトやアプリを入れておくのに最適ですが、容量当たりの単価が高いため、たくさんの動画などを保存しておくなどの用途には不向きです。

HDDは逆に要領当たりの単価が安いので、動画の保存やバックアップの用途に向いています。

ゲーム用途なら?

最近のゲームは容量が50Gを超えるものも珍しくありません。SSDで最も売れ筋の500Gではすぐに容量が足りなくなってしまいそうです。

しかし、それでも私はSSDにゲームを入れることをおすすめします。

HDDと比べるとロード時間にかなり差が出てくるので、SSDであれば快適にプレイできます。PS4SSDに交換せずにプレイしている人はゲームのロード時間にイライラする人も少なくないと思います。このロード時間の短縮だけでも劇的に快適になります。

CドライブをSSDにしてDドライブをHDDにするというのが一般的かなと思います。

普段からプレイするゲームはSSDに、あまりプレイしないゲームはHDDにと使い分けるのがいいでしょう。

また、動画は保存せず、容量をあまり必要としないならHDDの予算をSSDにまわすのもいいと思います。

ただ、SSDも故障することはあるので何らかの方法でのバックアップは必要です。

容量

SSDは250G、500G、1TBが主流で、OSを入れる用途ならば250Gで十分です。

ちなみに私はCドライブが250GのSSDで、Dドライブが500GのSSDという構成で組んでいます。常にやるゲームが多くても3本くらいしかない私にとっては500GのSSDで十分でした。これに外付けHDDを合わせて定期的にバックアップを取っています。

M.2とSATA

SSDには上記の写真右側のM.2というものと左側のSATAという種類があります。

M.2はここ何年かで出てきた新しい規格で、SATAよりも高速な読み書きが可能です。

マザーボードに直接接続するので、SATAケーブルという接続するためのケーブルを必要としないため、ケース内がすっきりするというメリットがあります。また、このSSDのケーブルはSSDの故障の原因になることも多く、M.2ならばそのリスクも回避できます。

デメリットとしてはSATASSDより少し高価なことと、発熱がSATAに比べて高いモデルもあるということです。速度が速くなる分、発熱が大きくなるのは当然なのですが、この発熱はメーカーやモデルによって様々です。

TBW

TBWとは、書き込める総量をあらわす単位で、SSDの寿命のようなものと思ってください。100TBW であれば100TB 書き込めるということになります。つまり、100TBWのSSDに1日あたり1TB 書き込んだとすると、100日で寿命に到達するという計算になります。

また、同じ製品でも容量が大きくなるほどTBWも大きくなります。

このTBWは製品ごとにかなり大きな違いがあるにもかかわらず、価格はほとんど変わらないという不思議な状況になっています。

これは、TBWが一般的にあまり知られていないのと、知っていても調べるのに苦労するという点が理由として考えられます。

製品によっては販売されているサイトに表示がなく、メーカーのHPにも表示がない製品があります。特に格安のSSDにみられる傾向で、こういった製品はおすすめできません。特にSSDは、チップのメーカーを偽装して販売されていたことが消費者にバレて大きな問題になったことが度々ありました。

 

SSDを販売しているメーカー

クルーシャル(Micron)

サンディスク

エスタンデジタル

CFD

ADATA

シーゲート

インテル

PLEXTOR

キングストン

サムスン

トランセンド

シリコンパワー

この中で自社でチップを開発しているのが

となっています。

上記の5社であれば最低限の品質は保証されているので、あとは容量と価格で選べば良いでしょう。

ちなみに、サンディスクはウエスタンディスクに統合されたので、SSDは別商品のように見えますが、中身は全く同じ商品となっているので、価格の安いほうを選んで問題ありません。

NAND型フラッシュメモリの種類

NAND型フラッシュメモリSSDに搭載されている記憶領域のメモリのことで、フラッシュメモリの一種で、現在は大きく分けてTLCとQLCの2種類があります。

TBWはTLCのほうがQLCに比べて優秀で、価格も少し高めです。

QLCは比較的、低価格な製品に多く使われている印象で、価格は安いですがTBWが低い製品が多いです。価格が同じならTLCを選ぶことをおすすめします。

主な現在販売されている製品のTBWと保証の比較

<SATA SSD>

ウルトラ 3D SSD SDSSDH3-500G-J25(TLC) 200TBW 5年保証

WD Blue 3D NAND SATA WDS500G2B0A(TLC) 200TBW 5年保証

Crucial MX500(TLC) 180TBW 5年保証

860 EVO MZ-76E500B/IT(TLC) 300TBW 5年保証

BarraCuda 120 SSD(TLC) 300TBW 5年保証

S700 2DP99AA#UUF(TLC) 295TBW 3年保証

CG3VZ CSSD-S6M512CG3VZ(TLC) 430TBW 3年保証

 

<M.2 SSD>

XPG SX8100 ASX8100NP-512GT-C 320T(TLC) 320TBW 5年保証

WD Blue SN550 NVMe WDS500G2B0C(TLC) 300TBW 5年保証

P1 CT500P1SSD8JP(QLC) 100TBW 5年保証

EG1VNE CSSD-M2M5GEG1VNE 45T(QLC) 45TBW 3年保証

 

SSDはHDDに比べて故障しにくいと言われていますが、一応、保証は5年の製品を選んでおくべきだと思います。

容量

ゲームをしないのであれば8G、ゲーム用なら16G、動画や写真の編集をする人はそれ以上あってもいいかもしれません。

まとめ

SATA SSDもM.2SSDもチップがTLCで、5年保証のものを選ぶのが良いでしょう。